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ヤマネアートラボ有象無象

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<   2008年 11月 ( 2 )   > この月の画像一覧

  • 白川昌生新作展始まりました
    [ 2008-11 -06 12:43 ]
  • 世良京子新作評
    [ 2008-11 -04 16:00 ]
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白川昌生新作展始まりました

寒中お見舞い申し上げます。
毎日本当に寒いですね。先日東京から訪ねてきた友人は”東京よりよっぽど寒い”と言っていましたし、確かに毎日最低気温が2度cとかでかなり決心しないと外出したくないですよねー。
1月10日から始まった「白川昌生新作展」ですが、このところの寒さのせいで皆さんあまり足を運んでくれません。そこで今回の出品作につながる立体作品などを白川さん自身に紹介してもらうことになりました。
d0136788_12235757.jpg今回の出品作に直接関連している「ニンフ」の図像は掲載写真の左のほうに見えるバナーです。鉄の構造体に支えられている多くのスノボーについては以下の紹介文をお読みください。

僕は現在群馬に住んでいる。ここでの生活、風土、歴史などを自分の環境として作品作りをしてきた。群馬は関東平野の一番奥にあり冬は,冬スポーツとよばれるものが盛んだし、スキー場も県内にいくつもある。90年以降はスノーボードが若い人に浸透,流行し多くの若者はボードに熱中している。同時にボードは若者のライフスタイル全体にも大きな影響を与えている。音楽、ファッション、食事、車、そして生き方、、、僕の知っているボーダーの多くは「ボードは生き方です」と言っている。彼らはシーズンのみならず1年を通じて自分の生活をボードとの関係の中で組み立てていく。
僕はこうした群馬の若者を見ていて、いつか作品にしたいと思っていたのだが、2007年に「フールドキャラバン計画」によって実現することが出来た。またこの時期,僕はアビ、ヴァーブルクの著作を読んでいて非常に共感することがあった。「ニンフ」という存在を知ったのも、ヴァーブルクからであある。人が日常の中で忘却していたり、気がつかないできている出来事、人、ものを一瞬にして刺激して、目の前に光り輝かせてみせてくれる存在がニンフである。デオニソス的な享楽や苦悩をともなう感情的な認識過程を実現するのがニンフである。 ニンフは時間、空間を自由に移動し、いくつものつながりを同時に人に開示してくれる。記憶の女神とギリシャで呼ばれていたし,ヴァーブルクも「ムネモシュネ」と呼んで、彼の最後の講演のテーマにもなっていく。
僕もヴァーブルクにみならって自分の作品の形成過程のなかにニンフが、いることを発見した。という僕の妄想を今も抱き続けて制作している。ハーフパイプの中でのボードの運動はまさにニンフの姿にも似ているからだ。

d0136788_1233427.jpg

▲ by yamaneartlab | 2008-11-06 12:43

世良京子新作評

真武真喜子

10月も半ばに入ってようやく世良京子の福岡における久しぶりの個展会場、ヤマネアートラボ(YAL)を訪れた。久しぶりと思ったけれど、経歴を見ると個展というのは1991年に天画廊と福岡市美術館市民ギャラリーで開いたおそらく自己企画以来、さすがに十数年ぶりということになる。私たちの記憶には、1994年にVOCA賞を取った後すぐに参加した福岡県立美術館の『現代美術の展望’94 FUKUOKA-七つの対話』と、1999年の北九州ビエンナーレのほうが印象に残っているに違いない。どちらもグループ展ながら、各アーティストのかなりまとまった数の作品を見せていたからだ。このふたつの展覧会の間に世良は大きな変化で観客を驚かせていた。デビュー来の「黒の世良」から、「トランプカードの世良」へと大きなジャンプを見せたのだ。

YALのヴューイングルームに入ったとたんに、ドローイングの作品が放つ強い光が眼に入り、息を呑むような緊張で空間が満たされているのを感じた。もちろん何度か訪れているし、旧知のオーナーが迎えてくれたので、冗談まじりの挨拶を交わしながらではあるが、意識はこの空間で何が発生しているのか掴みたくて、視線がぐるぐると回転する。そう、ドローイングの中の図像と筆触は、まるで渦に巻かれているように、旋回しているのだから、さもありなん。見慣れたトランプカードの女王像もスペードのマークも、コンピューターの中にとりこまれたイメージのように拗れ、いくつもの面が鋭角の傾斜を持って交叉している。おまけに層をなして重なるイメージの表面に薄い膜のような白い筆触が走っているのだが、それは爆風に煽られているように、多方向に捲れまわっている。
d0136788_15593729.jpg
 これらのドローイングは、額装されたもの、紙のまま壁に留められたもの、プラスティックケースに入れられ床に立てかけられたものと、展示の状態は区々だし、YALのヴューイングルームはマンションの個人宅の様相なので、展示の一体感を得るのは難しいはずだ。ところがこの条件が、大きさや画面の密度や顔料の色と濃淡もそれぞれに違った十点ばかりのドローイングの組み合わせに最適の環境を作り出していると見えた。ホワイトキューブではない空間の中に、角度や高さ、向きを違えたドローイングが連れ立ってインスタレーションを構成しているのだった。その中に座って歓談していた観客の私たちは、実は眼に見えないけれど、紙の空間から噴き出し部屋中を旋回し始める女神と、スペードの槍と光のヴェールに包囲されていたのだ。
▲ by yamaneartlab | 2008-11-04 16:00
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