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今回出品されている「ストライプ・ドローイング」は去年の11月から12月に掛けて制作された新作ばかりです。
ストライプ・ドローイングとはあまり一般的ではない言葉ですから、知らない人、見たことのない人は一体どんなものだろうか、と想像力を働かせることになるでしょう。実際、私のところに訪れて現実にストライプの作品を目の当たりにした人の中には、墨絵と思い込み、墨絵にしては濃淡のない作品だな、と言った人もいるくらいです。 確かに墨絵のように見えないこともない作品ではありますが、作品に近づいてよく見るとそのタイトル通りに、鉛筆によるストライプが等間隔で描かれ、白い部分は紙の地の色のままに残されていることがわかります。しかも鉛筆による縦の線はフリーハンドで描かれているため、多少の歪みや濃淡の変化、入れの部分と止めの部分のニュアンスをはっきりと見て取ることが出来ます。 物理的には鉛筆によって線が引かれており、通常ならそれ自体が何がしかのものを示す形となっているのが当たり前でしょうが、中西作品においては線そのものが何かになっているわけではなく、平行に引かれた線が集まってはじめて何らかの形となって可視化されているのです。 左に示すのは今回の出品作「Stripe Drawing _ Circulation」で、57.5×76.6cmという大きさのものです。これを全体として遠くから眺めると、池のうえで氷の上に積もった雪がだんだんと融けていっている、或いは大きな船が通ったあと波が泡立っている、といった自然の現象のように見えたりもしますが、その部分を拡大した図(下図)を見て見ますと単に垂直に引かれた線が集積しているだけだという事がわかります。 結果として私たちは、画中に何らかのものの形を見出すことが出来るのですが、しかし単に線を引きながら最終的な形を想定して描いているのでしょうが、それは一体どうやってできることなのか、凡人には想像がつきません。 3月の第1週くらいに中西さんが福岡にやってきますので、そのときにトークをしてもらい、その秘密を明らかにしていただこうと思っています。
by yamaneartlab
| 2010-02-06 17:12
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